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2008.06.27

茅葺きをめぐる環_はじまり

-茅葺き文化を都市と農村の交流機会に-
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神戸市の西北部に広がるニュータウン。
周辺には緑豊かな田園風景が広がり
懐かしい茅葺き民家の姿も多く見られますが
その数は近年急速に減り続けています。
住民への聴き取り調査では、茅葺きに愛着があっても
「材料も無いし、職人もいないし維持できない」
という声が多く聞かれました。
100 万人都市に隣接しておよそ1200 棟もの茅葺き民家が現存。
(「神戸の茅葺き民家・寺社・民家集落」神戸市教育委員会1993)
美しい農村風景にとって欠かせない景観要素であり
エコロジカルな特性も時代に適う優れた文化です。

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そこで神戸芸術工科大学の齊木教授がひとこと。
「材料無いと言ってもススキだろう?
大学のあるニュータウン内にもたくさん生えている。
刈れば良いではないか」。
学生有志が集まり管理者である都市公団( 当時) のご理解を得て
「ニュータウンでの茅刈り」が始まりました。

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初年度は37名が1000 平方メートルを刈り取りましたが
半分はセイタカアワダチソウなどの雑草。
それでも90束のススキが茅として収穫されました。
都市で生産された茅を農村の民家の屋根葺きに使う。
農作物でも人でも、農村から都市への一方通行が当たり前の世の中で
逆向きの流れを産み出す事は隣接するニュータウンと農村集落とのあいだに
真に双方向な交流を深める機会となりました。

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(All photo by Mizuho Kobayashi+Minoru Shiozawa)



“茅葺きをめぐる環_緑のススキ野原へ”へツヅク。


茅葺き、そして茅刈り活動を行う茅葺屋URL
http://www.kayabuki-ya.net/index.html

茅葺屋の親方が綴る「茅葺き職人のブログ」URL
http://www.kayabuki-ya.net/notebook2/

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