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2011.04.23

桜の入江

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神子の桜を後にし、向かったのは半島の先っぽの常神の集落
神子より桜は少ないけれど、その分人少なく静かで
穏やかな水面と桜の組わせは素敵な佇まいだった。




Tnekm0280s

谷間に咲く姿は、流れるよう。




Tnekm0293

先程の入り江を、少し離れたところから眺めたところ。
薄いピンクが散らばる山に囲まれた入り江の風景は
じんわりと心柔らかくしてくれました。


この風景を眺めてぶらぶらしていた時
唄いながら散歩していたこの集落のおばあちゃんに
思わず声を掛けてしまったという同行の友人。
その唄と歌声が、とっても気になったそうで。

その時のことを書いた友人のブログの一節が
とてもいいなあと思ったのでここに転載します。


「…おばあちゃんと話していてわかったことは、
毎日、仕事をさぼって、この辺りを唄いながら散歩していること。
手作りが好きで、何でも自分で作って人にあげるのが好きだということ。
45年前に船で渡って嫁入りしたこと。
その当時、この半島に道はなく、天候が崩れるとお山の尾根を伝って帰ってきたこと。
そのときは桜の木は2本くらいしかなかったのに、いまはこんなにたくさん咲いている。
それは、薪割りなど、日常生活で木を使わなくなったから。
桜の木は燃やすのにちょうど良くて、よく使っていたらしい。
(桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿というのに、これにはビックリ)
今は息子と2人で暮らしている。
去年の秋入院先で、この唄を唄って同じ病室だった人に喜ばれたこと。
おやつのみかんといかげその干物は、どちらもこの辺りで取れるもの。
漁港の景色は毎日それぞれに美しいと思っていること。
自分は幸せだ、と毎日思っていること…」


日本には美しい風景が沢山ある。
日々目にしていても、なお美しいと思うような。
このような風景を目に出来ることは、今まで当たり前だと思っていたが
震災後のこんにちでは、当たり前ではないことに気づいた。
日本をもっともっと大切にしないといけないですね。


常神半島,2011.4.17撮影

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