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2015年3月

2015.03.27

トタンうだつ

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トタンで巻いた「うだつ」発見。
しかし遠目で見ると、トタンはギリシャ神殿の柱のような
波型を表したものに見えてきたりして。
そんなに悪くない、キッチュ「うだつ」。



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以前に岐阜県美濃市のうだつの街並みを訪れたことがあるが
こちらのうだつ群とだいぶ印象が異なっていた。
帰って調べてみたら、脇町のうだつは「袖うだつ」と分類されるらしく
一方、美濃のうだつは、「本うだつ」というらしい。

本うだつは、家屋の境界の形状になっているのに対し
袖うだつは屋根とも壁とも別に造形物として在って
通りに与える存在感が大きく、それが面白いと感じた。

2014.3.27


2015.03.26

うだつ連なる

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広い空を背景、うだつ連なる。
美馬市脇町にて。

2015.3.26



2015.03.25

鞘橋

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橋桁の湾曲美しく
屋根が2段になっている、なんとも優雅な橋。

十返舎一九の金毘羅道中膝栗毛の中には、
「上の覆ふ屋形の鞘におさまれる御代の刀のようなそりはし」と書かれているという。

宿の方から、「神様が川を渡るための橋です」と説明された。
調べてみたら、なるほど、金刀比羅宮大祭の御神輿の渡御、
湖川神事、お田植え祭などの神事のときにのみ用いられるとのこと。

2015.3.25



2015.03.24

交差点

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笠島集落で何といっても印象的だったは街路の交差点。
交差点は、T字路であったり、食い違った十字路であったりする。

その昔、敵の襲来に備え
城下町のような見通しのききにくい構成としたとのこと。
そのつくりを今も目にすることができる。

上の写真では、十字路部分が石タイルで
強調されて面白い表情になっている。
「意志を持った交差点」とでも言えるか。



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見通しがきかないということは
歩み進むまで次の展開が読めず
街路空間をめぐる楽しさも高まると感じる。

2015.3.24


2015.03.23

塩飽大工

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船で渡ったのは、塩飽(しわく)諸島 本島の笠島集落。
笠島重要伝統的建造物群保存地区)
笠島は天然の良港を持ち、かつては廻船で栄えた町。
腕の良さで知られた塩飽大工による(と思われる)町並みは
ごく小さな集落とはいえ、端正で小気味好いものだった。



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2015.3.23

2015.03.22

春霞

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少し前のこと、友人と四国に小旅行に出かけました。
旅の一番の目的は、瀬戸内海に浮かぶ島の旧い街並みを訪ねるというもの。

往路は予報によると天気良好のはずでしたが
淡路島を走っている途中から霧に見舞われ
その先の高松道が通行止めとなっていて
途中からは、下道を走って目的地を目指しました。

写真はやっとの思いで船に乗り
(船の待ち時間に、しっかりMIMOCAに行ったりしましたが)
出発した丸亀港を振り返った時のもの。
港、四国の小高い山々が、霞んで浮かんでいました。

2015.03.22


2015.03.21

蔵修復工事の記録 20


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蔵修復工事の記録、冊子の裏表紙。
塗りたての漆喰壁。

2015.3.20


2015.03.20

蔵修復工事の記録 18-19


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-竣工-

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1. 白漆喰仕上げの上に、
撥水剤を掛けて工程終了。
傷んでいた足元の木製水切りは、
新しいものに取り替え銅板で包んだ。



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2-3. 垂木は新しい材に、既存ガラスは
割れて飛散することの無い
ポリカボネート板に取り替えた。



工事期間 2014年8月〜12月
工事発注者 片山文三郎商店
工事請負業者 青陽舎
木工事 青陽舎
左官工事 土橋左官工業
庇工事 辻建具店
板金工事 (有)富森製作所
撮影及び冊子編集 フォト・チヒロ


2015.3.20


2015.03.19

蔵修復工事の記録 16-17


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-上塗 押え仕上げ-

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下面から光を当て、細かな凹凸を確認しては鏝で均していく。
昔は蝋燭の灯でこの作業を行っていた。
砂灰塗りからここまで約6時間の工程。
塗り材の乾き具合を見ながらの時間との闘いで、
押え仕上げまでその日の内に完了させなければ、
剥がして塗り直しとなる。

2015.3.19


2015.03.15

蔵修復工事の記録 14-15


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-上塗 押え仕上げ-

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表面の乾き具合を見ながら鏝で平滑にし
堅く押さえ込む作業を何度も繰り返す。
滑りやすい本焼鏝(ほんやきごて)で行う。
押さえ込むことにより硬度が増し
光沢を帯びるようになる。


2015.3.15


2015.03.14

蔵修復工事の記録 12-13


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-上塗 砂灰と白漆喰塗-

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1.砂灰(すなばい)を、摺り込むよう二回塗る。
これにより、仕上げの漆喰がしっかりと食いつく。
砂灰は漆喰に細かい砂を入れたもの。



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2.練り上げた白漆喰。
今回は撥水性を高めるため、
専用の油も入れている。



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3-4. 砂灰の乾き具合を見計らって、
上塗りの白漆喰を追っかけて二回塗る。
鏝を最初は縦に使い、次は横とし、
漆喰に含まれる繊維を絡み合わせる。



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5. 塗掛(ぬりかけ)の辺りは、
定規を使い、鏝で整える。


2015.3.14



2015.03.13

蔵修復工事の記録 10-11


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-中塗 砂漆喰塗-

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1.割れ防止のメッシュを仕込みながら、
砂漆喰を壁に塗り付けていく。
漆喰は石灰(いしばい)と糊、苆から成り、
それに砂を加えたものが砂漆喰。



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2.砂漆喰という材、施工面積、気温という条件から、
この工程では同時に三人の職人が鏝を振るっている。



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3.二回塗りの上、面の広い道具を使って鏝跡を消し
完全乾燥させる。


2015.3.13



2015.03.12

蔵修復工事の記録 8-9


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-下塗 モルタル塗-

1.ラス板張り+防水紙+ダブルラスの下地。
この上にモルタルを塗り、下塗りとする。
雨による劣化を防ぐために採用した仕様。

2-3.ラス下地の上に、半焼鏝(はんやきごて)でモルタルを付けていく。

4.次工程の左官材が付きやすいよう表面に櫛目をつけた後、よく乾燥させる。

5.出隅・入隅は面付き鏝で形をつくる。


2015.3.12


蔵修復工事の記録 6-7


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-荒壁 ムラ直し-

1-2.荒壁土を地金鏝(じかねこて)で塗り付け、取り除いた分の厚みを戻す。

2.荒壁土は、粘土質の土と苆(すさ)、
加えて今回取り除いた古壁の土を1/3程度混ぜ込んでいる。
古土は、篩(ふるい)を使って不純物を除き、
ごく細かい粒子となるまで砕いている。

4.二回塗りされた壁。よく乾燥させてから次工程へ。

5.まだ水分を保った塗り立ての壁。


2015.3.11


2015.03.11

蔵修復工事の記録 4-5


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(右頁下)
-ガラス庇を取り替える-

1. 周囲の材を傷つけないよう、傷んだ垂木を丁寧に取り外す。

2-4. 既存の垂木を参考にしつつ、今回の施工方法に適した加工をする。
新しい垂木には、反りやねじれを防ぐため背割りを入れている。

5-6. 新しい垂木を一本一本取り付けていく。


2015.3.10


2015.03.09

蔵修復工事の記録 2-3


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-傷んだ既存壁を取り除く-

1-2.修復前の蔵壁面。漆喰が剥がれ下地の土壁が露わになっていた。
また、蔵と離れの間のガラス庇(写真2 右下)の垂木も傷んでいた。

3-4.既存の荒壁を傷めないように、瓦トンカチなどで中塗り壁まで取り除く。
所々に見える細い縄は、下塗りと中塗りの結び付きを強固にするため、塗り込められたもの。

4.取り除いた大量の既存壁土は、丁寧に集め一部を今回の修復に使用した。

5.新規下地材の取付けのため、柱のある箇所の壁土は、全て取り除いた。
竹木舞(たけこまい)、奥には柱が見て取れる。


2015.3.9


2015.03.08

蔵修復工事の記録 1


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(左頁)
本書は京都市内の繁華街に在する商家土蔵等の修復記録である。

工事は、経年と近年の集中的な降雨で傷みが著しいものとなっていた、
伝統的工法で建てられた土蔵の南壁面の修復と
土蔵と離れの間に架かったガラス庇の改修であった。
2014年8月着工、その後5ヶ月程かけて行われた。


修復を請け負った工務店は、

・土蔵を、創建当初に近い姿に復旧すること
・今後数十年、軽微なメンテナンスで建物を維持できること

を念頭に、発注者の予算等を考慮し
各職人と工法を検討して工事を行った。


(右頁下)
既存の荒壁には、麻の葉模様の檜垣(ひがき)が施されていた。

2015.3.8


2015.03.07

蔵修復工事の記録

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昨年のこと、夏から年末まで数回に渡り、
蔵(の壁)の修復工事を撮影する仕事がありました。
その後、修復工事を請け負った工務店から
工事行程をまとめた写真集(オンデマンド)の制作依頼があって、
そして昨日、まず試しに制作したものが手元に届きました。

こちらでも順を追って紹介していきます。
まずは表紙。

2014.3.7


2015.03.06

旅の計画

Snp_3509by iPhone


ブログしばらく空いていましたが、、
最近は、仕事でちょっとした写真集(オンデマンド)を制作しておりました。
竣工物件を冊子にするものやら、蔵の修復過程をまとめたものやら。

先週で一段落し、今は一休み、旅の計画を立てたりしています。
(確定申告準備もありますが、、)
旅の準備にいろいろな資料を見るのは、なかなか楽しい時間。
四国の島に、旧い町並みを見に行ってこようかなと思っています。

2015.3.6


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