蔵修復工事の記録-京都市中京区-

2015.03.21

蔵修復工事の記録 20


Pba4_uhyoshi_2



蔵修復工事の記録、冊子の裏表紙。
塗りたての漆喰壁。

2015.3.20


2015.03.20

蔵修復工事の記録 18-19


Pba4_p1819_2



-竣工-

P1819_225

1. 白漆喰仕上げの上に、
撥水剤を掛けて工程終了。
傷んでいた足元の木製水切りは、
新しいものに取り替え銅板で包んだ。



P1819_347_2

P1819_342

2-3. 垂木は新しい材に、既存ガラスは
割れて飛散することの無い
ポリカボネート板に取り替えた。



工事期間 2014年8月〜12月
工事発注者 片山文三郎商店
工事請負業者 青陽舎
木工事 青陽舎
左官工事 土橋左官工業
庇工事 辻建具店
板金工事 (有)富森製作所
撮影及び冊子編集 フォト・チヒロ


2015.3.20


2015.03.19

蔵修復工事の記録 16-17


Pba4_p1617



-上塗 押え仕上げ-

P1617_237

P1617_240

P1617_260_2


下面から光を当て、細かな凹凸を確認しては鏝で均していく。
昔は蝋燭の灯でこの作業を行っていた。
砂灰塗りからここまで約6時間の工程。
塗り材の乾き具合を見ながらの時間との闘いで、
押え仕上げまでその日の内に完了させなければ、
剥がして塗り直しとなる。

2015.3.19


2015.03.15

蔵修復工事の記録 14-15


Pba4_p1415



-上塗 押え仕上げ-

P1415_150

P1415_140_2_2

P1415_192_2
表面の乾き具合を見ながら鏝で平滑にし
堅く押さえ込む作業を何度も繰り返す。
滑りやすい本焼鏝(ほんやきごて)で行う。
押さえ込むことにより硬度が増し
光沢を帯びるようになる。


2015.3.15


2015.03.14

蔵修復工事の記録 12-13


Pba4_p1213



-上塗 砂灰と白漆喰塗-

P1213_058
1.砂灰(すなばい)を、摺り込むよう二回塗る。
これにより、仕上げの漆喰がしっかりと食いつく。
砂灰は漆喰に細かい砂を入れたもの。



P1213_010
2.練り上げた白漆喰。
今回は撥水性を高めるため、
専用の油も入れている。



P1213_081

P1213_129
3-4. 砂灰の乾き具合を見計らって、
上塗りの白漆喰を追っかけて二回塗る。
鏝を最初は縦に使い、次は横とし、
漆喰に含まれる繊維を絡み合わせる。



P1213_058_2
5. 塗掛(ぬりかけ)の辺りは、
定規を使い、鏝で整える。


2015.3.14



2015.03.13

蔵修復工事の記録 10-11


Pba4_p1011



-中塗 砂漆喰塗-

P1011_196
1.割れ防止のメッシュを仕込みながら、
砂漆喰を壁に塗り付けていく。
漆喰は石灰(いしばい)と糊、苆から成り、
それに砂を加えたものが砂漆喰。



P1011_113_2
2.砂漆喰という材、施工面積、気温という条件から、
この工程では同時に三人の職人が鏝を振るっている。



P1011_221
3.二回塗りの上、面の広い道具を使って鏝跡を消し
完全乾燥させる。


2015.3.13



2015.03.12

蔵修復工事の記録 8-9


Pba4_p0809



-下塗 モルタル塗-

1.ラス板張り+防水紙+ダブルラスの下地。
この上にモルタルを塗り、下塗りとする。
雨による劣化を防ぐために採用した仕様。

2-3.ラス下地の上に、半焼鏝(はんやきごて)でモルタルを付けていく。

4.次工程の左官材が付きやすいよう表面に櫛目をつけた後、よく乾燥させる。

5.出隅・入隅は面付き鏝で形をつくる。


2015.3.12


蔵修復工事の記録 6-7


Pba4_p0607



-荒壁 ムラ直し-

1-2.荒壁土を地金鏝(じかねこて)で塗り付け、取り除いた分の厚みを戻す。

2.荒壁土は、粘土質の土と苆(すさ)、
加えて今回取り除いた古壁の土を1/3程度混ぜ込んでいる。
古土は、篩(ふるい)を使って不純物を除き、
ごく細かい粒子となるまで砕いている。

4.二回塗りされた壁。よく乾燥させてから次工程へ。

5.まだ水分を保った塗り立ての壁。


2015.3.11


2015.03.11

蔵修復工事の記録 4-5


Pba4_p0405



(右頁下)
-ガラス庇を取り替える-

1. 周囲の材を傷つけないよう、傷んだ垂木を丁寧に取り外す。

2-4. 既存の垂木を参考にしつつ、今回の施工方法に適した加工をする。
新しい垂木には、反りやねじれを防ぐため背割りを入れている。

5-6. 新しい垂木を一本一本取り付けていく。


2015.3.10


2015.03.09

蔵修復工事の記録 2-3


Pba4_p0203



-傷んだ既存壁を取り除く-

1-2.修復前の蔵壁面。漆喰が剥がれ下地の土壁が露わになっていた。
また、蔵と離れの間のガラス庇(写真2 右下)の垂木も傷んでいた。

3-4.既存の荒壁を傷めないように、瓦トンカチなどで中塗り壁まで取り除く。
所々に見える細い縄は、下塗りと中塗りの結び付きを強固にするため、塗り込められたもの。

4.取り除いた大量の既存壁土は、丁寧に集め一部を今回の修復に使用した。

5.新規下地材の取付けのため、柱のある箇所の壁土は、全て取り除いた。
竹木舞(たけこまい)、奥には柱が見て取れる。


2015.3.9


より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

*仕事について考えたこと | *最近の仕事 | *豊かと感じる日々、時々 | SHIBORI Magic,片山文三郎商店 | sona、服を考え つくるひと | YAMAHA,AG200からの視界 | お気に入り♡ | お知らせ | めづらしきもの | ものづくりの風景 | アート,デザイン | クロアチア・ドゥブロヴニク | フジイフシキノ・モスリンの服 | メキシコと私 | モノづくりについて | 京の工芸・Kyoto Classic | 京の表現塾 | 京都、日々の風景 | 京都・町家_ひなみ | 京都・町家_好日居 | 京都・町家_鞍馬口ん家 | 人と自然と建築と | 住まいや空間のハナシ | 古建築を観る | 四国・石に出会う旅 | 国宝建築を訪ねる | 土の鍋とその時間 | 小さな作家さんWorks | 山中の工房に楽しく棲む♪ | 左官の風景 | 手描染屋 真水 | 旅のスナップ | 木工・groundwork | 比叡山の麓、日吉大社 | 気になるイベント紹介 | 滋賀の風景 | 漆@輪島、七尾 | 焙煎の風景@オオヤコーヒ | 焼菓子ポスター「私の街、我楽」 | 片山文三朗商店での仕事 | 琵琶湖のある景色 | 白州正子の旅に惹かれて | 石積みの町・坂本 | 神戸・塩屋_旧グッゲンハイム邸 | 素敵な絵描きさんたち@アトリエ・ハピバール | 美味しいものを食べたい | 職人の手 -大工- | 茅葺きの風景の記録 | 蔵修復工事の記録-京都市中京区- | 薪ストーブ事始め | 街並を訪ねる | 街路と路地 -鞆- | 鯖街道から若狭へ